てろんてろんな日々

日々の記録

人を産む

最近はおヒマな妊婦日記と化しておりますが

最初は重度男性不妊の夫を持つ身として日々の愚痴やら思ったことやらを書くために開設したんだよね。これ。

正直、妊娠できた今でもまだ

妊娠した喜び!赤ちゃん来てくれてありがとう!!とよくあるハッピーな感じにはなっておりませんが。

だって産まれてくるまでが妊娠。小心者なもので。

1年不妊治療して、何とか妊娠して、今妊娠後期。

その過程、迷い、悩み、その他ネガティブなこと色々ありました。

よく、不妊治療はゴールが見えないとか言いますが本当にそんな感じだったのかもしれない。

そんな五里霧中状態で1つずつ、夫婦で決断してきたことを書いてみます。

 

ハッキリ言うと不妊治療をしてまで子ども作る?と言うところから悩んだ。少なくともわたしは。

そこまで産むことにこだわるべき?みたいな。

今の世の中、子どもを育てるというだけなら養子という手もあるんだし、

(基準とか厳しいのは知ってるけど)

身体にも経済的にもたくさんの負担をかけてまで子作りするのが正解なのか、今でも分からない。

そもそも反感承知で言うと

わたしの中では不妊なんて体質のひとつでしかなくて、

例えばわたしはアレルギーで動物が飼えないのだけど

それと同じようなもんだと思っていたから

夫氏がほぼタネなしってことが分かった時

あらま、なら次の選択肢いきますかーと軽く受け止めていた。

わたしの都合で彼は大好きな犬と生活できない。

彼の都合でわたしは子を成せない。

ならば代替案を探していくしかない。

ただ、それだけ。

この考え方には正直、凄い批判はありそうだけど。いろんな面で。

ま、あくまでもわたし一個人の考え方です。

不妊で心が壊れそうなほど悩んでいる人も身近にいるし(正直半壊してたし)

子ども?育てたくない、いらなーいって言う友人もいるし。

人それぞれよねってことで。

 

色々と彼と話し合った。

不妊の原因が分かったとき、開口一番わたしが言ったのは離婚するつもりは無いということ。

そこは正直言って迷いはなかった。

でも、

自分が原因だと直面させられた彼は何とか外では平静を保ってはいたけど、家ではだいぶ荒れていた。

落ち込んで不安定な人を支えつつ話し合うのって本当にしんどい。

すぐ怒るし、不貞腐れるし、黙るし。

そんな彼を見るたびに

決断間違えたかしら?いやいや間違ってないわ。大丈夫、何とかなる。

死ぬこと以外は全部何とかなるものでしかない。

というか、迷って、悩んで、苦しんで、それでも何とかしていくしかない。

話し合うしかない。

だって離婚はしないから。

 

不妊が分かった時点で養子も視野に入れる決断をしていたわたしに対して

彼は知らない人の子どもは何かのときに愛情が保てなくなる気がすると断固拒否。

でもわたしの子どもなら愛せるから、バンクも検討したいと言われ

逆にそれはわたしが拒否。これは申し訳ないけど生理的に無理だった。

2人だけで生きていくことも考えた。

でも、それを選択することでいつかわたしは彼を恨むのではないかという恐怖もあった。

わたしは産めたのに。

あなたのせいだ。

言わない絶対の自信はなかった。

そうなると、一番ベストな選択は不妊治療だった。

少なくとも、わたしたちにとっては。

だからかもしれないけど、治療中に

チクショウこの野郎わたしの苦痛理解してないなバーカバーカと思うことはあっても

彼にあたることはなかった。

理解出来ないのは彼が経験してないから仕方がない。

心身ともに相当の苦痛もリスクも伴うことは分かっていたし。

それでもこれがベストという決断だから。

(まあぐちぐち言ってましたけどね。ここで。)

 

未だもって子作りや不妊治療に関しては何が正解なのかは分からないけど、

今現在、夫氏も幸せそうで、それを見て生活できているこの状況に満足しているから

わたしたちには治療することが良い選択だったんだと思う。

どんな人生になっていくのか。

分からないけど、後悔だけはしていない。